第53章 突発的な出来事

「そうだよ、哲哉兄さん。学校で何かあったの? もし里穂がまた何かやらかしたなら、帰ってきたらちゃんと叱らないと。父さんも母さんもいないんだし、俺たちが見てやらなきゃ……変な道に進ませたら、有岡家のご先祖様に申し訳ないだろ」

健太の言い方は少し大げさだったが、里穂に何があったのか知りたくてたまらない焦りが、そこには滲んでいた。

「別に。ちょっとしたことだ」

哲哉は詳しく説明せず、適当に二言三言で流した。

健太はほっと息をつく。

「大ごとじゃないならいいけどさ。兄たち、今夜ゴールドカップの結果が出るだろ。俺たちも準備しとくべきじゃない?」

「もう手は打ってある」

隼人が席を立ち、手...

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